静岡放射能汚染測定室

ドイツのNGO「放射線防護協会」について、

お伝えします

2011年6月15日記
馬場利子
私たちのHPでも引用し、紹介しています 『日本における放射線リスク最小化のための提言』は、 信頼の置ける日本の団体からの情報として、私たちにもたらされましたので、皆さんにご紹介していますが、 ドイツ放射線防護協会について、さらに、正確な情報をお届けしたいと思い、 繋がりのあるドイツのNGO団体Atomfree-eastwest事務局に問い合わせをしていました。

その返事が届きましたので、以下にお伝えします。
馬場利子様

いつもお世話になっています。

ドイツ放射線防護協会の翻訳の件は、平和運動を行っているフェリスの職員を経由して、 松井英介(岐阜環境医学研究所所長)さんと嘉指信雄(NO DUヒロシマプロジェクト代表)さんが MLで呼びかけたものです (http://icbuw-hiroshima.org/)。 以下、協会HPを 参考にしてご紹介します(http://www.gfstrahlenschutz.de)

ドイツ放射線防護協会について
「本協会は、1990年、「放射線リスクや放射線防護に対し、 これまでの不十分な知識は転換され無ければならないという確信」により、 人間と環境 をできる限り放射線から守るという目的を達成するため、 法に基いて設立された国際専門協会である。
このため、生物学的・医学的見地に基づいた放射 線の取り扱いを主張する。」
とあります。

現在は、ベルリンのセバスチアン・プフルークスバイル博士(Prasident)と、 ブレーメン大学教授でOtto Hug放射線研究所の インゲ・シュミッツ・フォイヤーハーケ教授Prof. Dr. Inge Schmitz-Feuerhake(Vizeprasidentin)が 代表となっています。

報告書翻訳の経緯、団体の信頼性については私自身は判断できませんが、 必要であれば、嘉指さんにお問い合わせすることも可能です。

不明な点がございましたら折り返しご連絡ください。
よろしくお願いします。

Atomfree-eastwest事務局 ●●

Wednesday, June 15, 2011 3:53 AM
実は、各地の若手自治体議員さんから、 「今回の福島原発事故後、皆さんから学校給食への心配や、 食の安全について聞かれる事が多いのですが、国の基準が高すぎるというデータはありますか?」 「実際に安全として良い基準はどれくらいですか?」という問い合わせを受ける事が多くありました。

そのため、資料の1つとして、この 『日本における放射線リスク最小化のための提言』を差し上げていました。
ところが、
「こんなべらぼうな値を出してくるのは、神経質な市民団体だからではないか? もっと、権威ある資料を提供するようにしてほしい」
というお叱りを受け、慌てて、ドイツ放射線防護協会が『神経質な市民団体』であるかどうか、 調べていただいた訳です。

『神経質な市民団体』『神経質な市民』という言葉は、 『非現実的な夢想家』とは、果たして、放射能の影響を心配する人たちなのか、 影響などないと安心したい人たちなのか・・ 3,11以降、現実と非現実が逆転した事を痛感する毎日です。