静岡放射能汚染測定室

世界もおどろく日本の基準

2011年5月27日記
馬場利子
私たちプラムフィールドでは、福島原発事故による放射能汚染の広がりに対し、 子どもたちをどう守れるのか、国内の農海産物の汚染とどう向き合うか、毎日、スタッフ同士、 情報と思いを出し合いながら、放射能汚染測定を再開しようとしています。

そんな中、岐阜のイラストレーターさんが発信されいる『作品』の情報を届けて下さる方がありました。
開いてみて、その内容の非情さと無念さに打ちひしがれてしまいましたが、 反面、その資料の分かりやすさに、こうして、誰にでも利用できるように、この資料を配信して下さった事に 心から感謝をしました。


こうして観ると、国の安全基準とはいったい何なのでしょう?

チェルノブイリ原発事故後、西ドイツ政府は、放射能防御委員会を設置し、ヨーロッパの強い放射能汚染の最中、 食べ物の放射能汚染の安全基準を国民に示しました。
その値は、食品1kg当たり大人は35ベクレル、子ども・妊婦は10ベクレルの範囲ならば摂取しても 健康に害はない
というものでした。

西ドイツでは、当時(1989年)、チェルノブイリ原発事故による放射能汚染を心配した市民によって、 食品の放射能汚染測定を求める声が大きくなり、安全な食品を取り扱っていると標榜している店では、 食品の放射能汚染値を1品、1品表示をし、購入する人々への情報提供をしていたと言います。

私たちは、日本の基準値のあまりに高い数値を知って、改めて、自らの知識で食品を選んでいく情報を提供する必要性を 痛感しています。

静岡放射能汚染測定室が、 その1助として、皆さんのお役に立つ情報を発信できればと願い、準備を進めたいと思います。