2007年1月1日 通信より
食べ物の知恩・・・(転載記事) ≪短命の食事 長命の食事≫
丸元 淑生 まるもと よしお
1934年大分県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。作家、栄養学ジャーナリスト、料理研究家。
豆料理がいつも食卓に出ている家庭の、食事の健全度は高い。脂肪を取りすぎることなく、栄養が十分に取れる食事になっているからだ。
豆は低脂肪のタンパク源なので、豆料理の出番が多いと、そういう食事になる。逆に、豆の料理の出番が少ないと、高脂肪食になる。高脂肪のタンパク源である肉の摂取量が増えるからだ。
豆は長寿の食事の柱になる食品だが、甘く味付けした煮豆では、食事をすることにはならない。そういうものは多量に食べることはできないし、食べれば砂糖の取りすぎになるからだ。
私がすすめる豆の料理は、サラダとスープだ。
豆のサラダは、2.5倍の水で煮るだけの料理である。約40分間弱火で加熱、豆が軟らかく、おいしく煮えたら、煮汁をこぼし、酢であえて出来上がり。最少の量の水で、最短の時間煮ることになるので、豆の栄養が最大限に守られているため、酢をかけるだけでおいしい。そして味がついていないから、ご飯を食べるのと同じで、欲するだけ食べられる。
豆を煮るには最低数時間水で戻さなくてはならないが、豆によっては戻さなくても良いものがある。小豆、レンティル(レンズ豆、ヒラ豆)スプリットピー(乾燥えんどう豆)だ。
そういう豆を常備しておくと、思い立ったときに、すぐ料理が作れるので、豆の料理の出番が増える。
レンテイルを使ったスープをひとつ紹介しておこう。
<材料> レンティル 1カップ、 セロリ 2茎、 玉ねぎ 2個、 トマト 大1個、 にんにく 1片、 マカロニ 1カップ |
<作り方>
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