2008年12月25日 馬場利子
一般飼育の豚は
● 生産性を高めるために・・・
- 狭い豚舎で密集飼いをし
- 高カロリーのコーン飼料で育てられます。
① 密集飼いによる豚のストレスは、それぞれに対応するために、体内にAd(アドレナリン)やCr(コルチゾール)を多量に出して成長します。
本来おとなしい豚が攻撃的になったりするのもこのためです。
そして豚肉としてアドレナリンやコルチゾール生成物を私たちが食べることになります。
AdやCrは人も豚も生体内作用は同じで、体内の血糖値を上げるため、すい臓はインスリンを放出して、血糖値を下げねばならず、膵炎に罹った人が肉を食べるとすい臓の痛みを感ずるのはそのためだとも言われています。
近年、脳内反応が広く解明されるようになり、このストレスによって、AdやCrが増加し、血糖値が上下を繰り返すことが、疲労とウツ状態の原因になることが分っています。
疲労症候群の人に肉食過多を止め、菜食中心を勧める病院もでてきました。
豚も広々とストレスなく育ち、私たちもいただくいのち(生命)を喜んで生きられる食生活をしたいと思います。
次号につづく
< 前 | 次 > |
---|