化学物質による環境リスクを減らすために

馬場利子 - くらし
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2006年4月28日

近日、各地での講演において化学物質について、お話をする時に見ていただいている資料について、皆さんも入手できて参照いただけるものですので、ご紹介します。

発行は 環境省環境保健部環境安全課

正式の冊子の名称は 
『PRTRデータを読み解くための 市民ガイドブック 
化学物質による環境リスクを減らすために 平成15年度集計結果から』といいます。

PRTRとは・・
毎年どんな化学物質がどこから、どれだけ排出されているかを知るために国が集計をし、把握する制度のことです。
平成11年に制定された『化学物質排出把握管理促進法』によって、事業所や家庭、自動車などから排出される化学物質の量を把握し、公表されています。
その実際のデータは膨大ですが、この冊子は市民ガイドブックの形になっていて、化学物質による環境リスクを減らすために私たち市民が出来ることをかりやすくまとめてあります。

 

kagakubussitu 何がお勧めかといいますと!!
★人の健康を損なうものとして・・「染料や合成洗剤、薬、農薬、防虫剤など」と明記していること
★家庭で出来ることの中で、消費財の購入を見直すことなどが具体的に提案されていること

など、私が20年近く、他の研究者のデータを示してお話してきた事が、国の発行した資料の中にはっきりと書かれています。

 

入手方法は、
1)インターネットで 環境省のホームページ からダウンロードできます。
2)環境省 電話 03-3581-3351 内線6358 で申し込み、送料を貼った返信用封筒を送って

 表記も文章も市民向けの冊子なので、イラストや図が多く使われて分かりやすくなっています。
小学校の高学年や、中学、高校生の環境学習にも利用できると思います。無料の資料です。


手にとって見てくださると、きっと
“人の健康を害する恐れがある物質が分かっているなら、なぜ、排出を規制しないのか?”
という疑問が湧いてくると思います。
そんな時は、 優しく、丁寧に環境省へ市民の願いを電話して直接、伝えてくだされば嬉しいです。

市民がどんな希望を持っているのか、直接聞く機会の少ない国の優秀な職員の方へ伝えるのも・・

市民参加の未来つくりの第一歩だと思います・・・。どうぞ、よろしく!

(お知らせは、数字大好きの馬場利子でした)2006年4月28日
最終更新 2011年 8月 21日(日曜日) 07:39