全国の9条ピースウォーク2

支援活動・協働企画 - 9条ピースウォーク
印刷

2008年2月25日

憲法9条を輝かそう
地球の青い空、碧い海、緑の大地、そして私たち人類
「9条世界会議」

プレ・イベント
 
9条ピースウォーク
いのちの行進
― 広島から東京、世界へ ―

想像/創造しよう
戦争のない世界を思いを行動に

 漆黒の宇宙にうかぶ瑞々しい青い地球は、いのちを育む星です。地球はいのちで光輝いています。いのちの営みは、人と人との共存、人と自然との共存にあります。私たち人間は地球のいのちを破壊するために生まれてきたのでしょうか。ちがいます。いのちを育むために生まれてきました。

 2008年5月4日~6日、「9条世界会議」が千葉・幕張メッセで開催されます。この会議は、日本国憲法9条を人類の英知の結晶、世界人類の財産、希望の光だとする世界の声を結集し、9条の崇高な理念を世界の秩序として広げることを目的としています。「9条を世界へ!」「世界は9条を選び始めた!」という声のもとに、ノーベル平和賞受賞者や国際的に著名な有識者、世界のNGOから多数の専門家、文化人、市民らが集い、講演会、コンサート等の文化行事を織り交ぜた大規模な国際会議を行います。9条ピースウォークは、この9条世界会議のプレ・イベントとして、ヒロシマ・ナガサキの声を、そして沿道をはじめ日本の町や村のすみずみの皆さんの平和への声をつないで、9条世界会議にはこび、そこで世界に響かせるための企画です。

  想像してみましょう。戦争のない世界を。そして私たちの手で戦争のない世界を造りましょう。そのためにこそ憲法9条を護りましょう。暴力と戦争の連鎖で混迷を深めるばかりの世界の中で、私たち日本人が決意を新たにして憲法9条を護ることを選択し、戦力としての武器を捨て、永久に戦争を放棄することを、日本の国の憲法として、勇気を持って高らかに宣言するとき、強い希望の光を日本が世界に発することができるのです。そして、9条の宣言が、アジア太平洋諸国の人々の日本に対する安心と信頼を回復し、この地域の安全保障を大きく安定させるのです。世界の人々は、人類が平和的共存の道を拓いて行くために、日本国憲法9条を“国際道義”の規範として迎え入れる勇気を得ることでしょう。これまでの戦争のあらゆる犠牲者の悲しみと苦しみを無駄にしない方法は、私たちが戦争のない世界をつくること、そして子供達に戦争のない世界を残すことです。

 私たち日本は、核爆弾という、もし全面的核戦争が起これば人類が滅亡するという究極戦の一歩を40万人近い犠牲を払い自らが体験しました。日本はアジアを侵略し、連合軍と闘い、海外や国内の戦死した兵士は日本だけでも230万人、民間人犠牲者は国内で80万人、アジアでは1000万人以上といわれています。第二次世界大戦全体では、民間人、兵士それぞれ、推定3000万人前後の死者を数えています。アジア・太平洋戦争の反省のもとに手にした非戦の誓いである日本国憲法9条は、日本だけではなく、人間の戦争の歴史が行き着いた人類の叡智であり、比類なき世界の宝です。

 残念ながら、私たち国民は2011年には憲法改正をめぐる国民投票が実施されうる、という「非常事態」に直面しています。憲法とは主権者である私たち国民のものです。国民投票法も私たちに充分に納得できる話し合いもなく可決されてしまいました。私たちがこれほど深刻な非常事態にあることを、また、世界から戦争をなくすその光が憲法9条に託されていることを、私たちは充分に認識していません。

  「戦争はもう二度といやだ」「いのちこそ宝」という切なる思いを抱いている人々は私たちのほとんではないでしょうか。この思いは思想信条を越えて一致しています。皆さん、思いを行動にしましょう。声をあげましょう。通りにでてきてください。「9条ピースウォーク」に参加しましょう。「戦争は二度といやだ」「いのちこそ宝」という私たちの心の底にあるささやかな、でもけしてゆずれない思いを表しましょう。一緒に歩く「9条ピースウォーク」の一歩一歩でわかちあい、大きな声にして世界に響かせましょう。

 私たちは、皆さんの平和への声を世界に響かせるために、そして、9条世界会議の開催とその意義を広く日本と世界の皆さんに理解していただくために、いのちの行進「9条ピースウォーク」を行います。2008年2月25日、広島平和公園を出発して、5月3日東京日比谷公園での憲法記念集会に合流、そして5月4日には、「9条世界会議」の開始にあわせて会議会場の幕張メッセに到着します。多くの方が一歩でも、数時間でも、また一日でも、一週間でも、全行程でも、参加されますことを期待しています。

 「9条ピースウォーク」にはいろいろな参加の方法があります。一緒に歩いてくださる方々、各地で迎えてくださる方々、また実行委員会の手助けや、ご寄付をくださる方々、どのような参加も大歓迎です。皆さんの熱いご協力を心からお願い致します。「戦争のない世界」「武力によらない平和」を、私たちの手で作りましょう。