2006年5月
拝啓
つつじの花が、日に映えて美しく咲き誇っている頃となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
毎回、皆様のお礼状に山友会のスタッフの声を通じて、山谷の事、山友会の毎日の小さな出来事を紹介させていただいております。
山友会は朝10時にシャッターを開け、一日の活動が始まりますが、毎日それより前からいろいろな人たちが集まってきます。
とくに毎週月、水、金の衣類の提供日には10時前に山友会の前は人々でいっぱいになります。
勿論、衣類だけの人ばかりでなく、タオル、石鹸などの日用品の必要な人、クリニックで診療を受ける人、定期的に薬をもらいに来る人、就労活動や自立のための相談に来る人、自分のことばかりでなく仲間が困難な状態に陥っている人、何らかの理由で最近路上生活を始めたばかりの人、年齢もまちまちで、山友会に期待する内容もそれぞれ異なります。
毎朝お茶を飲みに来る人がいます。
タバコを1本貰ってのんびりふかして行く人がいます。
このような光景を見た、フランス人のボランティアの方が「ここはカフェみたいですね」と言われたことがあります。
フランスでのホームレスには全く見られない光景だそうです。
ここに来る「おじさん達」にとって山友会は憩いの場であり、毎日の生活に必要な物資の入手場所でもあり、仕事の情報や仲間の近況を知る場であり、炊き出しやイベントの情報の入手場でもあり、時には昼食サービスを受けられる場でもあります。
これらは、山友会にこられる人々のことですが、健康状態やその他いろいろな事情でここにこられない人々も多くいます。
そのため毎週水、木の2回弁当やパン等、食料を用意してこちらから出かけて行きます。
そこでは、山友会に来られる人々とは全く違った問題を抱えている人々がいます。
その多くは隅田川沿いにテントを張って生活している人々ですが、一見、路上で寝泊りしている人々より安定して生活しているように見えますが、彼らもまた「立ち退き」の危機や「嫌がらせ」などの不安を抱えています。
「飲み水」ひとつでさえままならないこともあります。
毎週定期的に訪問して声をかけ見守っています。
近い将来そこから救出する必要の有無など、毎朝のミーティングで検討したりします。
午後3時にはシャッターを閉じますが、皆様からいただいた物資の整理、記録などの作業はその後に行います。
以上山友会での日常の一端を紹介しましたが、これらの活動はすべて皆様からいただいた温かいご支援により成り立っています。皆様に心から感謝しております。
これからも変わらぬご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
追伸:特に不足している物
- お米(炊き出し用)(米券でも結構です)おにぎり用の梅干、ふりかけ、海苔、
- 調味料(醤油・味噌・食用油など)おにぎりを包むラップ、
- お茶(できれば緑茶)お総菜用缶詰、
- サンドイッチ用バター、ジャム、ハム、ソーセージなど、
- 男性用春物衣類
(新品でなくとも、洗濯して頂いた物で使用可能と判断された物でしたら頂かせて下さい。)
・・・薄手ジャンパー、下着、シャツ、靴下、ズボン下、ズボンなど
- タオル、石鹸、洗剤などを 必要としています。
誠に厚かましいお願いですが皆様のお知り合いの方々にお声を掛けて頂ければ幸いです。