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原子力発電

子供たちを放射能から守るための準備会

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2011年4月28日記
馬場利子
 
地震と原発事故情報をメール配信して下さっている“たんぽぽ舎”の 槌田春美さんより、4月25日夜、福島市で開かれた「子供たちを放射能から守るための集会」 (準備会)の報告が届きました。
以下、福島市での会議報告文を転載いたします。
 

福島市の「原発震災復興会議」(準備会)」は、これまでいち早く福島の子供たちを被ばくから守ろうと、 校庭を中心とする放射能測定を行ってきた首都圏、現地の団体らの呼びかけにより、 「現地の親たちの声とつながりたい」という思いを実現した集会でした。
4月25日は準備会にもかかわらず、100人を超える超満員。
年配の方ももちろん、乳幼児の父母といった、若い方 の参加が多く目立ったのが印象的でした。

 

 熱気に包まれた自己紹介(意見・質問)は、予定の2時間を大幅に超えて、 東北 新幹線の停電事故で、もはや終了かと思われた21頃に会場にたどり着いた筆者の 予想を裏切らず、終わる気配を見せていませんでした。
(会合は、18時半から、22時まで続きました。)

 

福島市の積算放射線数値をきちんと出してほしい、といった具体的な要望に続き、 印象的だった次の声をご紹介します。

 

「周りのお母さんたちは、インターネットを使わない人もすごく多い。でも、 情報はほしい。
口に出すことを憚っている。でも、悩んでいる。
是非、署名とセ ットにした、放射能の基礎知識、
現在の自分たちの置かれた状況がわかるような、紙媒体の情報がほしい。
署名用紙とセットして、市内の幼稚園、保育園、学校、 公民館で頒布したい」
「空中線量の最も高かった3月15・16日は、空になった市内中の物資を求めて、 小さい子の手を引いて、一番市内を歩き回っていた日だった。無念でたまら ない」


全体として、
「やっと自分の思い、話したかったこと、聞きたかったことをここで言えた」
という声が大勢を占めたようです。
こうした声を受け、今後、主催者は手を取り合って、

  • 署名(校庭の除洗と、各学校への測定器の配置要求)とセットの紙媒体運動
  • 学童疎開(避難先)プロジェクト
  • 一人でも多くのママさんも参加できるための緩やかなパレード
  • 県の事故アドバイザーに、市民の立場に立った人を入れろ運動


などを進めていきます。
本会議(次回現地集会)は、5月1日です。
また、本会議から、今後の運動については、 NHKはじめ各インターネット中継が予定されておりますので、随時情報をお届けします。
皆さん、広めてください。


 

 

福島の人々は決して、避難所で不便な生活を強いられ、希望を失っている人々ばかりではない事を、私たちは知っています。
どんな困難な状況にあっても、出来る限りの努力をし、力を出し合い、 繋がりを強くして、自らの不安を解決しようとする人々に限りないエールを送り、 私たちに出来る事があれば、協力をしていきたいと思います。

 

『子供たちを放射能から守るため』の活動は、福島が現地ではなく、全国の人の願いです。
福島の皆さんの行動を応援し、学んでいきたいと思います。

最終更新 2011年 8月 20日(土曜日) 12:03
 

心配ご無用!電気は余る程あります

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浜岡原発止めたら、電気は足りなくなるの?という質問へのお答え第2弾!
2011年4月23日記
馬場利子
 
核のゴミキャンペーン・中部の皆さんが、分かりやすいチラシを作って下さっています。
答えは明快!「心配ご無用!電気は余る程あります。」です!
 
 
加えて、このチラシには、とても重要な情報が書かれています。
私たちは、1990年頃からたった20年で、現在の原発の発電量の分だけ、電力の消費量を増やしてしまったのだそうです。
1990年頃の暮らしは、そんなに不便を感じる事なく、それなりに豊かだったと思います。
 
原発の電気がないと暮らしは成り立たないと思っている人が周りにいらっしゃるようでしたら、 さりげなく、この情報を手渡してみるのは、どうでしょう?
以下は、このチラシの内容です。
 
20110423flyer1
20110423flyer2
 
最終更新 2011年 8月 20日(土曜日) 12:00
 

水野誠一さんが川勝静岡県知事と対談!!

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2011年4月20日記
馬場利子
 
 水野誠一さんは、浜岡原発を東海地震の前に止める事を願ってくださるお1人で、 2001年、「浜岡原発を止めたい」「無駄な静岡空港の建設を止めたい」という願いを持つ市民たちが、 同じ視点を持つ当時、参議院議員だった水野誠一さんに懇願して、静岡県知事選挙に出て下さった方です。bookm01  
 
著作にも『静岡県は大丈夫か?―静岡空港は東海地震は...』 水野 誠一 (単行本 - 2002/3)  を出しておられ、 この中には、浜岡原発建設とご自身の縁についても触れ、静岡県に対する思いを語っていらっしゃいます。
 
 その水野誠一さんが、4月18日(月)に川勝静岡県知事と会談して下さった様子を、 ツイッターの中に、報告されました。
いろいろな方が、浜岡原発に心を寄せ、未来を選択する行動を取って下さっています。
ありがたく、心強いことです。
以下、ツイッターに掲載されている原稿です。
 
 
 
 

知事との会談メモ完成版
 
挨拶〜しばし雑談。
今日の訪問の意図を説明。
M)
私は必ずしも反原発ではなかった。
過渡期的エネルギーとして必要かもしれないと思う容認論者だった。
だが、事故を起こしたら二度と原発は作れない。
そこで、浜岡原発を東海地震の前に止めたくて、2001年に知事選に出馬した経緯がある。
今回時間を取っていただいたのは、浜岡原発の前に東北太平洋沖震災が起きた。
だが地震活動期に入った日本列島何処で地震が来ても不思議でない。
そこで浜岡原発を是非止めていただきたい。
いきなり両者の共通認識として、
K)
運転炉以上に、廃炉手続き中の1,2号機の中にある使用済み核燃料1100本も心配だ。
建屋の耐震性が600ガルしかない。
プールの水がなくなれば福島の4号機と同様の問題が起きる。
最大期は6000本も入っていた。
(どんなテンポで最終処理施設の受け入れが進むかがカギ!この事実は、たとえ運転を止めることができても、 福島レベルの汚染の可能性があるということ)
3号機は現在運転休止中。
3月の震災前に定期点検が終わっていたが、東電の放射能漏れ事故を受け、中電の判断で運転再開できず。
それは単に世論配慮だけではなく、原子力発電の三原則「止める・冷やす・漏らさず」の漏らさずの 安全確認が不十分だった事を中電が認めた様なものだ。
現在、4号機、5号機のみが運転中だが、嫌でも来年から13ヶ月定期点検に順次入る。
そこで一旦止めざるを得ない。
その後運転再開できるか否かは微妙だ。
(が、これがキモ)
さらに中電が出した安全対策。
高さ25mの位置に電源車を確保。堤防を砂丘に立てる。
などは安全対策になっていないと認識している。
M)
では何故、今直ぐに4号機、5号機の運転停止させられないのか。
K)
中電の電力量における原子力発電の割合は10-15%程度。
だが、静岡県内に限ると現在100%近くが原子力発電の電力だ。
(という!ホントか?要確認!)
それと、他の火力や水力に切り替えるには配電関係の切り替えに時間が掛かる。
M)
それが事実としても、来年の定期点検期までには、他の電力に頼らざるを得ないではないか?
その準備は進んでいるのか?
K)
中電の社長に話しているので、その方向になると思う・・・
(どうも頼りない。あなた任せの感じ)
M)
是非この危ない静岡県は新エネルギーの最先端基地にしてほしい。
K)
中電も清水にメガソーラーを作る予定だ。
風力は当てにならないが太陽光はいい。
M)
長期的には新エネルギーの時代になるのは分かったが、今、直近の地震も心配。
それと経済が大事なのも事実だが、ともかく知事の力で、二度と原発事故を起こさないようにして欲しい。
知事に申し上げたいことは、原子力安全委員会の話も、安全・保安院の話も、中電の話も、 まず原発ありきの金太郎飴。
すべてを疑って掛かって欲しい。幸い知事はまだしがらみがないと思うので・・・
(ここで1時間経過して時間切れ。
知事室には、書記係がずっと詰めていて、知事がまずいことを言わないか監視しているようだ。)
会談後の僕の印象
 
知事の話を聞いて原発についての認識はかなり正確。
だが地震が近々くるかもしれないという危険性についてはあまり認識していない。
したがって、原発の危険視と中電の対応の不完全さは理解していると思うが、自分からリスクを取って停止をさせる勇気はないような気がした。
 
今日の会見ではやはり時間不足。
この話を整理して、「地震はまだ終わってないどころか新たな震源が渦を巻くように移動している」ということを認識してもらいたい。
そのためには、残されている時間は少ない、ということを改めて知事に手紙で出したいと思っている。
 
まあ、どれほどの成果があったかは分からないが、知事の頭の中に何らかの記憶は残ったと思う。
 
この手の説得は諦めずにし続けることが重要。
しかも複数の人間が色々な立場から・・・
 
ということが、取りあえずの報告でした。
僕も頑張りますが皆さんも諦めずに、発信し続けてください!
そして僕らの願いが天に通じるように祈りましょう。
 

 

水野さんの

「この手の説得は諦めずにし続けることが重要。
しかも複数の人間が色々な立場から・・・」

という言葉を、しっかりと胸に刻んで進みたいと思います。

 

いつも、浜岡原発に心を寄せ、願いを繋いでくださって、ありがとうございます。

最終更新 2011年 8月 20日(土曜日) 11:51
 

脱力系・反原発アニメ『源八おじさんとタマ』 のご紹介

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2011年4月20日記
馬場利子

皆さん、このアニメ・・ご存じでしたでしょうか?

私の友人が、久しぶりに会うと、第一声、
「すごいアニメがあるんですよ!笑っちゃうけど本当だって思えるの~!」と
このアニメを紹介してくれました。彼女からのメールを引用します。

 

「あの時ちょっと話したyoutubeの脱力系反原発アニメ 『源八おじさんとタマ』 パート1~5までありますが、4と5は浜岡原発と地震,津波についでで す。
特にパート5を見て、福島がまさにこれじゃないか、とぞっとしました。 アップした 日時を見てこれもびっくり。2月12日,ちょうど1ヶ月前でした。~」

 

という事で、
高校生さんやお子さんにも、この楽しいアニメを通して、確かな情報を得るツールにお勧めです。脱力系・・という表現も、とってお洒落で、心を緩めるのに最適な3分間×5・・・
お勧めメニューです!

 

最終更新 2011年 8月 20日(土曜日) 11:56
 

原発とは何か、地域が原発から脱却できない訳

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2011年4月6日記
「福島原発事故を受けて、浜岡原発の運転停止を願う市民有志」
代表 馬場利子(プラムフィールド代表)
 
HP上の『健やかな未来への掲示板』には、毎日、有用な情報の投稿を頂くようになりました。
福島原発事故直後、掲示板には
「原発を止めたら電気は足りなくなるのに・・」
「原発で働いている人の職を奪って良い訳がない」といった意見に対して、
投稿者同士の意見交換などが観られましたが現在は、専門的な情報を投稿いただき、視野が開ける思いです。
お時間のある方は、ご覧下さい。
また、事務局には、実に多くのメールや電話、励ましのファックスなどを頂いています。
その中に、掲示板に掲載された映像について、こんなメールがありました。
 

「今まで、脱原発の活動をして下さっている事を知りながら、無関心のまま来てしまいましたが、福島原発の事故で、やっと気が付きました。
貴女がやってきた事や、なぜやっているのか、今日、掲示板の原発労働者の映像を観て、はっきりと知りました。
貴女が言おうとしていた事は、この事だったのですね。
きっと、多くの人もこうした下請け労働者の人の被曝や労働があって、原発が動いていることを知らないと思います。
掲示板を見ない人もいると思います。
HPの最初の所に、この映像を流してください。

 

この機会に、多くの人が気づくように、有用な情報を教えてください。
私も自分の周りの人に、上手く伝えられなかったら、この映像を見てもらいます。

 

人の苦しみや悲しみを踏み台にして、 私たちの幸せはあり得ない事を 伝えられたらと思います。

 

原発の問題は、事故の時の問題だけではないことを、もっと皆に伝えたいと思います」

4月5日

 

お気持ちを受け取り、 掲示板に投稿された映像をここに掲載をします。
皆さんもご覧ください。


1995年 イギリス Channel4

 


 

そして、こんな新聞記事を持ってきてくださった方がありました。

 

1991年12月、福島県双葉郡双葉町の岩本忠夫町長らが、財源の悪化を理由に、福島県、資源エネルギー庁、東京電力、科学技術庁に、福島原発の増設を要請した事を報道した記事です。

 

20110406-1991

 

福島原発の周辺住民は、この町長さんたちを選出し、原発は安全だと思って暮らしてきたのでしょう。
被害者とは、いったい本当は誰なのかと考えてしまいます。
浜岡原発の周辺住民の方々と首長選挙・・・。
国のエネルギー政策に、新しい風を吹かせるのも私たち有権者だという事を心に留めたいと思います。
最終更新 2011年 8月 20日(土曜日) 08:35
 


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