2008年6月10日
“うれしいトレペフレンズ”事務局 馬場利子
日頃より、環境商品として、“うれしいトレペ”にご理解をいただき、使う事で商品つくりを支えてくださっている皆様に心より感謝しています。
1998年2月、製紙会社と市民の願いを形にして誕生したこのトレペは、全国の皆様に共感していただき、『産直』環境商品として、10年間、作り続けることが出来ました。これは使ってくださる皆様のお力に他なりません。
この10年の間に、市民の環境意識も高まり、資源回収や再生紙商品を選ぶ人々も多くなっていますが、皆様もご承知のように、日本のリサイクルの優等生である「家庭紙」を取り巻く状況は、2002年以来、激動の時代を迎えています。
古紙の価格暴落から、一変して古紙不足、古紙価格の急騰、そして、ここ2~3年は中国の経済成長に伴う古紙の需要の拡大によって古紙の輸出も急増しています。そして、空前の石油価格の高騰。
こうしたコスト背景を持つトイレットペーパーですが、常に「安売り商品」として価格競争から外れることが多く、作っても利益が望めない商品として、製紙会社は経営が立ち行かなくなり、静岡県内の製紙会社の倒産、統合、廃業が相次ぎました。
製紙の町、静岡県(富士、富士宮市)には、1990年当時約40社あった家庭紙の会社が、現在では約13社、3分の1以下の企業数となり、大手製紙会社による寡占産業となりつつあります。
このような情況の中、“うれしいトレペ”の企画・製造に当たっていた静岡製紙工業(株)は、 “うれしいトレペ”を作り続けるために、企業の経営形態を見直し、小規模製紙との協働により、雑古紙の回収、トレペの製紙、個包装箱入りによる消費者への配送を続けています。
“うれしいトレペ”は、包装にも省資源を配慮したいとの願いから、機械化で簡便な12個入りビニール包装(包装のビニールがゴミになって捨てなくてはいけない)の形ではなく、1個ずつトレペを箱詰めして貰っていますが、この作業は全て人の手によっています。こうした手詰めの作業が出来る工場も大手製紙工場にはありません。
環境に配慮した物作りという視点で、“うれしいトレペ”を作り続けていくために、継続的に話し合いをしていますが、2003年の価格見直し(値上げ)から、5年ぶりに、価格の変更をお願いすることにいたしました。(“うれしいトレペ”の経緯は このページトップからお読みいただけます)
価格変更の理由は
1、世界的な原油値上げ(1バーレル30ドルだった価格が、100ドル以上と原油価格は3~4倍になって いる)ため、製造コストが価格を上回ってしまうこと。
2、梱包用ダンボールが値上げされた事。
3、紙菅(トレペの芯、ダンボール原紙で出来ています)も40%以上あがっている事
以上のことから、今回、5年ぶりの価格変更をお願いさせていただきたいと思います。
新価格については、7月15日より、別紙価格表の通り変更いたします。
なお、この価格は今後、原料の雑古紙の回収システムの確立、原油の値下げ、あるいは運賃の大幅値上げ等の状況に合わせて、常に検討・協議していく事をお約束します。
<お問い合わせ> 製造発注担当 ・・・ T/0544-25-6654 富士サプライ株式会社
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