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Home > 支援活動・協働企画 > 中国の砂漠の緑化
砂漠の緑化

種集め休止のお知らせ

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2006年6月15日

種集めをしてくださっていた本間さんが 新しいホームページを開設されました。
種を送る前にホームページをご訪問ください。

現在「種集め」は中止しています。


 福岡正信さんと共に、海外では、ベトナム、タイ、インド、ギリシャ、フィリピン、スペイン、イタリア、中国、等11カ国、日本では、足尾銅山において、粘土団子による緑化活動をしてまいりました。99年から種集めを呼びかけ25トンの種が集まりました。ご協力ありがとうございました。
 今までの種の集め方を改めるため、私の所へ種を送って頂くのは中止しています。その理由として、種集めを始めた6年前とは国際状況も変わり、「国際植物防疫法」の改正で日本国内から海外へ種を送るのが大変難しい現状があるためです。

 しかしながら、砂漠化はますます進行していることに変わりはありません。
今まで種の仕分けをしていた仲間とも話し合って、今後も種が必要になった時に送れるよう準備しておく、体制作りが出来ないものか色々と思案をしてきました。 
 その結果、これまでの「種を一箇所に集める方法」ではなく、一人一人が「種を集める人」から、一人一人が「種を蒔く人」になることを始めることにしました。


 海外の緑化も大切なことですが、見た目は緑に覆われてる日本も、農地(農薬・科学肥料)に限らず、生活排水や大気汚染により、身近にある土がまさしく「砂漠化」しているように思えてなりません。
身近な場所(例えば、プランターからでも・・・)、身の回りから自然農園にし、その一粒が万倍になって、種が無限に増えていく。
 緑(自然)を取り戻すために、これまで通り生活の中で生ゴミとして出る種を捨ててしまわずに、身近な所から種を蒔くことを世界中に伝えていきましょう。
 私自身も、皆さんと同じ仲間の一人として、自分の足元から種を蒔いていきます。

 

種の集め方と豆知識

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1999年12月8日

種の集め方

  1. 水洗いし、ぬめりや糖分を洗い流します。
  2. 洗った種は、種どうしが重ならないように新聞紙か竹ざるの上にのせ、
    1週間くらい風通しのよい日陰で乾燥させます。
    よく乾燥させた種は、サラサラとした感じになります。
  3. 種は種類別に分け、使用済みの封筒などの紙製の袋に入れ、植物名を記入します。もしカビが生えてしまったら…
    もう一度水洗いをし、石ケンなどででカビを洗い流してください。


≪ 種の送り先、問い合わせ≫遠方の方は、直接お送りください。
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西3-14-15-1408 本間 裕子さんへ

 

 種を集める時の豆知識

  • 種を乾かす時は、発泡スチロールやガラス器などに干すとカビが生える原因となります。
  • 種を入れておくのに、ビニール袋などに入れるとカビが生え、利用できなくなります。
  • 種を入れ、セロテープやホッチキスでとめないで下さい。
      こぼれないように折り曲げるだけで結構です。
  • 全国から送られてきた種を分類仕分けする時に出る紙袋や古切手は、全てリサイクルしています。
  • 海外に種を送る場合、検疫時に種の種類がわからないと受け付けてもらえません。
      そのためにきちんと仕分けて、リスト化する法律があるそうです。
  • どんぐりは、虫が出やすい為、集めていません。
  • 「中国の風土に合わない種なのでは?」という心配は不要です。
      鳥や動物が食べても中国の土に還ってしまっても、種の生命は生かされます。
  • あなたが台所や公園で種を集めてプラムフィールドへもて来てくださってもいいのですが、
      あなたの町で、あなたの仲間とこの主旨をつなげてくださればもっと嬉しいです。
  • 種の回収は地球の砂漠が全て緑になるまで続けますのでよろしく!

 

よくある質問
粘土団子って何?
種を粘土質の土と混ぜ、団子状にしたもの。

どうして粘土団子なの?
粘土団子を蒔くと、その場に適した種が、適した時期に芽を出す。
粘土に守られた種は水を求めて、地下深くまで根を伸ばし、大地に根付いた植物が育つ。
また、地表が緑に覆われれば地温が下がり、もともとあった種が目を覚ます事もある。

どこの砂漠に蒔くの?
現在は世界各地でいろいろな理由で砂漠化が進んでいる。
今までにインド・タイ・中国・アフガニスタン・アフリカ・ギリシャなどに蒔いてきた。
1999年より本格的に呼びかけを初め、500種・20tの種を集めた。

誰が呼びかけているの?
自然農法の父と呼ばれる福岡正信氏の考案。
現在は高齢になられた福岡さんに代わり、本間裕子さんが活動を支えている。

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プラムフィールドからのメッセージ

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 1999年12月5日

私たちの町や台所から集めた“種”が、中国の砂漠を緑にするなんて素敵!!!

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 地球上に広がってしまった砂漠を緑にするためには莫大なお金が掛かります。
中国シルクロードに広がる1万ヘクタールの砂漠に種をまくとしたら、10数万トンの種が必要です。
それを福岡さんたちは日本の心有る人に樹木や普段食べている果物や野菜の種を寄付してもらい、利用しようとしています。

 生命をつなぐべき種を生ゴミにしているなんてやはりおかしい・・・。
粘土に守られて、どんな“種”もそれぞれの力で生命を生きようとする。
その時、芽吹き、根は水を求め、砂漠に根を伸ばし、水を呼び、緑がよみがえる。

 自然農法家、福岡正信さんとの御縁で、福岡さんの粘土団子による砂漠緑化計画に使用する種を集めています。

 粘土団子は様々な種を混ぜ合わせて作り、その風土(自然)が種を選び、発芽させます。
そのため、園芸用の種ではなく、台所から出る種、自然の中にある種が最適なのです。
種はお金を出して買うと、とても高額です。


 ギリシャ・タイ・中国・アフリカなどの広大な砂漠に粘土団子を」播くためには、何万トンもの種が必要になります。あなたの台所から出る野菜、果物などの種をゴミにする事なく、お寄せください。
プラムフィールドに寄せられた種は、下記に送り、砂漠の緑化に役立てています。

   

福岡正信さんのプロフィール

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1999年9月8日 講師 福岡正信氏

=中国の砂漠緑化に取り組む自然農法提唱者=

 中国政府の要請を受け、来春から中国のシルクロード周辺の砂漠に樹木などの種を蒔き、緑化を目指すという壮大な計画を進めている。
「日本人1人当たり1㌔ずつ種が集まれば可能で、できないことはない」
仙人のような風貌の86歳。
しかし「シルクロードを中国から西へ、欧州から東に種を蒔き、将来は『緑の道』をつなぎたい。」と情熱はすさまじい。
 秘訣は、樹木・果樹・穀物・野菜などの種を粘土で丸めて作る直径1.5cmの「粘土団子」。
「これまで、粘土団子で砂漠や不毛な土地を緑化させてきた」実績が、大きな自信になっている。
 愛媛県伊予市生まれ。
岐阜高等農林学校(現岐阜大農学部)を卒業し、横浜税関植物検査課に勤務した。
 転機が訪れたのは25歳の時。
急性肺炎で約一ヶ月間入院し、「吹きさらしの小屋に放り込まれ、孤独感や絶望感に苦しめられた。」
 退院後も苦しみは続いた。
ある日の早朝、横浜市の雑木林で木にもたれ、うとうとしていた時だった。
「人間は何一つ知らない。人智、人為は一切無用だ」と悟った。
 1938年伊予市に戻って「農薬も肥料も使わず、除草もせず、耕しもしない」自然農法を提唱、実践を開始。
 1979年には、米カリフォルニア州で緑化に成功。
いらい、アジア・アフリカを中心として緑化に取り組んできた。
 1988年インドの最高栄誉賞とフィリッピンのマグサイサイ賞を受けた。
著書「自然農法・わら一本の革命」は英語・中国語・タイ語など10以上の言語に翻訳されている。

 


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