2007年7月5日 報告 馬場利子
『買ってはいけない』の執筆者・・・渡辺雄三さんは食べ物マニア(?)でした!!
去る6月10日(日)、東京に於いてNPO法人「日本消費者連盟」第34回総会の記念講演会にて、科学ジャーナリストの渡辺雄三さんのお話を聞いて、日々更新する食品添加物事情で皆さんにもお伝えしたい点をご報告します。
現在、食品衛生法第4条で使用を許可されている食品添加物は
● 合成添加物・・・366品目(2003年より15品目増えています)
- 自然界に存在しない化学物質・・・タール色素、opp、TBZなど約100種
- 自然界に存在するものを真似して化学合成したもの・・・ビタミンC、りんご酸、クエン酸など
● 天然添加物・・・489品目
- 自然界の植物、海草、昆虫、細菌、鉱物などから抽出した特定成分
- 有機溶剤で抽出しているものなどに発がん性、アレルギー発生の恐れあり。
- アカネ色素は催奇形性があり禁止になった。
- 遺伝子組み換えで作られた食品添加物
- αアミラーゼ・・・6品目
★ サプリメント、健康補助食品に多く使われ、
遺伝子組み換え食品の被害と同様の作用が
考えられる。 - キモシン・・・・・・・2品目
- リパーゼ・・・・・・・2品目
- グルコアミラーゼ
- プルラナーゼ・・・2品目
- リポフラビン(ビタミンB2)
- αアミラーゼ・・・6品目
- 注意すべき天然添加物
- ツヤプラシン(ヒノキチオール)防腐剤・・・催奇形性あり
- カラニーナ、ファセレラン(増粘多糖類)・・・催奇形性あり
● 最新動向
- 食のグローバル化により、アメリカやEUで許可されているものを積極的に、食品添加物に認可しようという動きになっている。
「46品目と20種の香料が日本では認められていないため、輸出できない・・・」とWTOで指摘され・・・たぶん、食品添加物として日本は 認可していくだろう。 - 甘味料のスクラロース(薬局、サプリメントのカプセル用材)・・・有機塩素物質
ブドウ糖が3つつながったものでブドウ糖のOH(塩基)をCL(塩素)に置き換えたもので甘みが安定している。しかしダイオキシンと同族の物質で危険。
★ 食べる人にとって必要のないものが多用されている現実の中では、消費者自身が選ぶ情報が大切!!
★ 『買ってはいけない』200万部売れた効果はPart1に書かれた食品のほとんどが改善もしくは食品として姿を消したそうです。現在、Part4まで出ています。
★ 『買ってはいけない』の連載は週刊『金曜日』で続いている。
それはこの週刊誌が企業広告を載せていないため。
テレビ、新聞では洗剤メーカーと食品メーカーの広告料は莫大収入!!
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