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Home > 支援活動・協働企画 > 中国の砂漠の緑化 > 福岡正信さんのプロフィール

福岡正信さんのプロフィール

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1999年9月8日 講師 福岡正信氏

=中国の砂漠緑化に取り組む自然農法提唱者=

 中国政府の要請を受け、来春から中国のシルクロード周辺の砂漠に樹木などの種を蒔き、緑化を目指すという壮大な計画を進めている。
「日本人1人当たり1㌔ずつ種が集まれば可能で、できないことはない」
仙人のような風貌の86歳。
しかし「シルクロードを中国から西へ、欧州から東に種を蒔き、将来は『緑の道』をつなぎたい。」と情熱はすさまじい。
 秘訣は、樹木・果樹・穀物・野菜などの種を粘土で丸めて作る直径1.5cmの「粘土団子」。
「これまで、粘土団子で砂漠や不毛な土地を緑化させてきた」実績が、大きな自信になっている。
 愛媛県伊予市生まれ。
岐阜高等農林学校(現岐阜大農学部)を卒業し、横浜税関植物検査課に勤務した。
 転機が訪れたのは25歳の時。
急性肺炎で約一ヶ月間入院し、「吹きさらしの小屋に放り込まれ、孤独感や絶望感に苦しめられた。」
 退院後も苦しみは続いた。
ある日の早朝、横浜市の雑木林で木にもたれ、うとうとしていた時だった。
「人間は何一つ知らない。人智、人為は一切無用だ」と悟った。
 1938年伊予市に戻って「農薬も肥料も使わず、除草もせず、耕しもしない」自然農法を提唱、実践を開始。
 1979年には、米カリフォルニア州で緑化に成功。
いらい、アジア・アフリカを中心として緑化に取り組んできた。
 1988年インドの最高栄誉賞とフィリッピンのマグサイサイ賞を受けた。
著書「自然農法・わら一本の革命」は英語・中国語・タイ語など10以上の言語に翻訳されている。