福岡伸一さんをお迎えした『講演会』
報告:馬場利子
・・「再発見」と「美味しい情報」に皆、笑顔です!
『なぜ、人間は食べるのか?』という問いで始まった福岡先生のお話は、
科学的でありながら、
常に哲学的な考え方、行き方を共有させていただいた2時間でした。
☆ なぜ、人(あるいは生き物)は食べるのか?・・・
「それは、単に生きるエネルギーを取り入れるためだけではなく、食べ物から分子のたんぱく質を摂り、それを消化という過程で小さな単位の『アミノ酸』にして、体のあらゆる細胞の組成として利用し、ある一定期間で代謝をして体の外に排泄していく・・そのためにたんぱく質を摂る必要がある・・」という事をシェーンハイマーが化学実験により証明した研究成果を示した後、
☆ 「だから、食べ物と自分は切っても切り離せないし、私たちは食べ物が形を変えて存在している、そういう存在だと知ると、自分を大切にするという事は、食べ物を大切にするという事だし、食べ物を大切にするという事は地球を大切にするという事に他ならないと言えます」・・・という最初のお話で、“今日はこの1言だけでもう、充分!”という気もちになりました。
ところが、話はその後、ドンドン狂牛病の核心へと進み、「狂牛病は日本でも全く終わっていないし、日本の優れた狂牛病対策をアメリカのメチャメチャな基準に合わせてはいけない」事や、狂牛病の観点から「もし、どうしても安い牛丼が食べたければアメリカ産牛肉にこだわっているY屋ではなく、オージービーフ100%のすきやを選んだ方が安全だ」など・・即戦力になる知識もたくさん、教えていただきました。
☆スローフード運動の日本支部で活動もしている福岡さん・・・
「今は、安さで選ぶ暮らしからどのように暮らすのか、選択する必要がある時代だと言える」と話を結びました。
☆講演会終了後は・・プラムフィールドで講師を囲んでお茶をしました!
講演会に参加できなかった方、福岡先生の著書をプラムフィールドで紹介、販売をしています。
科学者だけど、文学的な感性豊かな読みやすい文章ですので、どうぞ、福岡さんの科学哲学に触れてみてください。
有意義なお話をしてくださった福岡先生、
参加してくださった皆様、
ありがとうございました!
☆講演テープの貸し出しも準備します。プラムフィールドでお尋ね下さい。
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