農園見学、産消協力してのご馳走作り…
と山村の秋を体と心で満喫してきました。
5〜6年前、松沢さんの来静時、三伽番神社でお話を伺った。
虫や微生物、雑草を語る実践に基づいた確かで、暖かな口調が今でもよみがえる。
3年位前の事務所訪問時に見せていただいた農園の写真に魅せられ、食事の基となるお米の山地を訪ねてみたいと思い続け、今回夫と息子二人の協力で、やっと実現(留守番の娘たちもありがとう)
「カタログ委員として、生産者訪問も兼ねて…」と思いつつ、実は参加するのに精一杯…。
農園の秋にボーッとして、ご馳走をいただき帰ってきたという次第です。
でも「行けて良かった」の一言。
あの自然とまったく一体化したような農園の風景は、ぜひ肌で感じたい。
そこからの生産物をいただいているという感動と感謝。
是非、“みんなで訪ねたい”と強く思いました。
10時到着。三ケ日インターから30分位。
道路は俗に言う山道。
農園入口の看板を頼りに急カーブの細い脇道を登ると、開けた風景が目に入ります。
まさしく、中山間地。段々の土地です。
隣の家が一軒見えるだけでした。
松沢宅の前庭では、すでに生産者の方々(7人)と先来の参加者が料理の下ごしらえ。
松沢さん夫妻をはじめ、慣れている人が、だんだん集まってくる参加者に、さりげなく声をかけ、
作業に誘ってくれる。
息子もホテイアオイを採り、鶏に持っていったり、田にわらを広げることを教わり、
1時間近くやっていました(後が心配…)。
私も薪割りに挑戦。ギブアップでした。
昨日しめた鶏をさばいて、汁の具にしたり、焼き鳥を作ったり、野菜を切ったり…
のんびり、おだやかに、時間は過ぎます。
その後、農園を案内していただき、昼食。
ご馳走は、おむすび4種(4升も炊いてくれたそうです。)
特に黒紫米の薄小豆色でモチモチした食感に感激。
具たくさんの鶏汁、おなます(手作りの酢もおいしかったこと)
サラダ(柿、りんご、大根)、こんにゃくのお刺身、五平餅、まさしく自家製の焼き鳥とごちそうづくし。
参加者自己紹介がありましたが、グループとしての参加はみるめのみ。
お米を食べている人は少なく、野菜、卵を朝市で購入したり、注文して取りに来る個人の人たちでした。
(9家族、約25人位)。
生産者の方は松本さん、村田、伊原、あがた、山本、小倉さん。
比較的高齢の女性の方が主でした。
14時過ぎ、みんなで片付け、台所の洗い物を一緒にしながら、やっと慣れてきたところでサヨナラ。
松沢さんの気配り、奥さんの風らない笑顔がゆったりとした時間を過ごさせてこと、
松沢さんのお父様、お母様の穏やかな存在が、とても印象的でした。
お父様が「この周辺は、昔すごくにぎやかで、芝居小屋もあった。
下の方は湿気が多い土地だから、この辺のほうが暮らしやすかった」
と他の人と話していましたが、とても不思議に聞こえました。
松沢さんは農産物だけでなく、人を育ててくれている。
自然を通し、農産物を通し、命を育む大切さを教えてくれている。
新城(土地)を愛し、豊かな自然を誇りに思っているんだということがヒシヒシと伝わってきました。
混沌 雑然!!
めざそう、循環社会(資源循環型農業)
農園と会った感想です。
松沢さんが作ってくれた農園作物分布地と訪問時の写真を見てください。
境目がない。
“雑草も共に生きる仲間”として接している松沢さんの想いがそのまま伝わってくる風景なのです。
そして松沢さんは語ってくれます。
「消費者も生産者も共に自然の恵みに感謝しながら“身命の源”となる“食べ物”としての有機農産物を食べてくれる。共に生きる仲間です。」
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