静岡市長 小嶋善吉殿

 

東静岡地区の利用について、静岡市と協議会を設置する件に関する要望書

 

いつも、市政において、市民の要望を聞き届けてくださり、市民共同参画条例の制定など、市民自治社会の構築にご努力いただき、ありがとうございます。

過日の新聞発表で、静岡県と静岡市は「東静岡地区の利用に関する協議会を設置する事」で同意されたと知りました。その件に関しまして、以下の2点の要望を申し上げます。

 

(1)東静岡地区の利用について、県・市合同の協議会で決定するのではなく、

広く、市民の意見を聞く手法を取ってください。

 

 東静岡地区の再開発について、前静岡県知事の時代に静岡市と協働して計画を進める事が合意され、静岡市は多目的アリーナの建設に向けて市民のパブリックコメントも募集し終えて、市民の合意も得られたとされているようですが、公共事業に関する国や県の考え方も変わってきていることは、市民も知る所です。 

東静岡地区の利用について、多目的アリーナ構想を決定事項とせず、市街地にある市有地をどのように利用したいか、市民協働参画による政策の決定の手法を採用し、市民が要望を提案できる場を設けてください。

たとえば、市有地の利用について、広くプランの公募を行い、応募のあったプランを公開イベントとしてプレゼンテーションを行い、提案されたプランに対して、参加者によるプレ・投票や意見交換の場を設け、多くの市民が協議に参加できる場とするなどです。

 プラン発表は、静岡市や企業からの提案も行っていただき、市民が様々なプランを聞く機会が実現すれば、市民の市政への関心を喚起する事ができますし、全く新しい形の協議会を組織する事も可能になるのではなかと考えます。そして、何より、協働を喜び、楽しむイベントになると思います。

このような政策決定方法は、ニューヨークなどでも、都市開発計画を策定する折に取り入れられたと聞き及んでいます。

決定した公共事業について、パブリックコメントを求めるのではなく、計画の段階から市民と協働する手法をとってくださるよう、要望いたします。

 

(1)   万が一、従来型の協議会を設ける場合は、審議会を公開とし、

傍聴者の意見を発表する時間も設けた両方向の審議会として下さい。

 

県政、市政への参加の機会は、私たち市民にも多くの協議会、審議会の委員として参加の道が開かれていますので、現在まで、多方面の委員会の審議を経験したきましたが、審議会、協議会では、議題や討議内容が、市・県当局担当者によって準備され、その中で委員の意見を聴取する進行に終始していました。

今回の協議会は、東静岡地区の利用に関して、県と市の担当者や行政が選出した委員によって協議するだけではなく、会議を市民に公開し、傍聴者の意見を聞く時間を設けて、市民参加を場を実現してくださるようお願いします。

市政に関心を持つ市民の意見をくみ上げることで、市政への関心を高め、静岡市らしい、斬新な市民参加の手法をとってくださる事を希望いたします。

                            2010年1月19日

 

「県・市政うぉっちんぐの会」

 代表 入江とし子

                       静岡市葵区唐瀬2−14−33

                       電話 209-3773

 

            「市民の財政学習会・参加メンバー一同」

 代表 馬場利子

                       静岡市葵区城東町31-14