HOME > 馬場利子メッセージ > 暮らしのエッセイ > 幼いお子さんをお持ちの皆様へ・・
福島原発より放射性物質が環境中に放出された状況の中、
幼いお子さんをお持ちの皆様へ・・

静岡市「健やかな命のための生活講座」・プラムフィールド代表 馬場利子

 3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震により、被害を受けられた皆様に 心からお見舞いを申し上げます。

 日ごろより、『原発(核燃料の平和利用)からのエネルギー転換』を求めていてくださる同じ想いの皆様に、私たちが今、 届けられる情報をお伝えします。

 本日(12日)福島原発一号機で、地震による原子炉の不具合が起こり、 放射性物質を含んだ蒸気が環境中に排出されたという報道がありました。
静岡県は地理的にも距離があり、放射性物質を含んだ風が直接、吹く恐れは少ないと思いますので、 むやみに不安を持つ必要はありませんが、チェルノブイリ原発事故後(ちょうど、ゴールデンウィーク)に 日本に降った雨が、放射能に汚染している事を知らないで、雨に濡れた子どもたちもいました。

 今回はどの程度の放射能が排出されたのかは、まだ、情報がありませんが、 大気中に排出された放射性物質は、上空高く舞い上がり、水蒸気に含まれて、 雨に混じって遠くに舞い落ちる可能性があります。
幼、小、中学生のお子さんをお持ちの方、あるいは、より安全に暮らしたいと願っていらっしゃる方に、 小さな防御方法をお伝えします。

★ 外出時はマスクの着用をお勧めします。
マスクは使い捨てマスクを繰り返し使わず、布マスクを1回使用したら洗い、 放射性物質を洗い流すようにしましょう。

★ 雨が降ったら・・
必ず傘を使用し、濡れて移動しないようにしましょう。 出来れば、レインコートや洗える上着を着用し、衣類に付着しないように。

雨に濡れた傘、レインコートなどは玄関の外で、バケツなどに水を汲んでおいて、 雨を流して家に持ち込むか、家の外に置くようにしましょう。
(放射性核種は付着した所で、放射能を出し続けます)

★ ヨウ素剤をお持ちの方へ
環境に放出された放射能がどの程度か、現在、報道では分かりません。
福島原発付近では、放射能のモニタリング・ポストが地震で機能が破壊されて、観測できないようです。
緊急にヨウ素剤を服用する必要はないと思いますが、服用した方が良いか 私たちも静岡県担当課に問い合わせますが、皆さんも 「ヨウ素を持っているのですが、子どもに飲ませた方が良いでしょうか?」と問い合わせてみてください。


● 静岡県の原子力の安全対策を担当しているのは、以下の課です。

      危機管理部原子力安全対策課
  電話番号  : 054-221-2088

ファックス番号 : 054-221-3685

  メール   : antai@pref.shizuoka.lg.jp


● 静岡県で放射性物質の環境線量を観測しているのは、以下の施設です。

浜岡原発付近の観測ですがインターネット上で放射線量を知る事ができます。

      静岡県環境放射線監視センター
http://www.hoshasen.pref.shizuoka.jp/rr-condition/index.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上です。


3月14日(月〕に、私たちは静岡県知事と〔株〕中部電力社長に、 東海地震が起こるまで原発を休ませてもらえる要望書を届ける予定です。
「要望書」文章を作成しましたら、HPに掲載させていただきます。

皆様の賛同をいただければ、幸いです。賛同いただける方は、ご一報ください。